パラゴン格闘記⑥19/09

こんにちは。R35sTuttiです。

今月は10月2日のプレ・オープンが決まったこともあり、私の持てる限りの力と時間・労力をかけてパラゴン達と向き合い、現時点の私がやれるだけのことはやってきました。

まず、DENON DVD-A1UDの導入。。。CDプレイヤーのレベル・アップという命題に対し、PCオーディオも含め、色々な機器を検討したのですが、CDやSACDだけでなく、プロジェクターで映像も楽しみたいとの我々の想いもあったため、DENON最後の最高峰ユニバーサル・プレイヤーとなったこの機器をチョイス。

やはり高級機は音だけでなく、作りの精度、もっと言えば、風格が違うよなぁ、と改めて実感した次第。

そして、機器のレベルが揃ったところで、後はセッティング勝負。

回転系の機器の足場は固めた方がいいというセオリーに従い、私が自宅で愛用している山本音響工芸のインシュレーターを持って行って、レコード・プレイヤー、ユニバーサル・プレイヤーの下に敷き、その効果を確認。

また、その音の変わりっぷりが面白かったので、遊びがてら、プリアンプ、更にはパワーアンプの下に敷いてみたのですが、音の輪郭がくっきりして好ましい。この際、やれることは何でもやってしまえ!という勢いでそれらの分まで購入し、結果的に全ての機器の下にインシュレーターを敷いたのですが、今にして思えば、これはちょっと奢り過ぎたかもしれません。笑

このシステムにおける音の一番の問題点は上の周波数特性を見ていただいてわかるとおり、125Hz辺りのピーク(盛り上がり)とそのすぐ上の315㎐辺りに出来るディップ(凹み)から生まれる低音の強烈なブーミー感。そして、左右の音色が違うこと、ボリュームを上げた時の音質の雑さ。

どれも部屋やセッティング場所に起因する部分が大きいと考えていましたが、右壁はマスターがCD棚を作ってくれたことにより、以前より乱反射が増えたようで、何だか改善。併せてパラゴン前にあったソファーやテーブル等を色んな位置に置いて視聴。その結果、ソファーを奥に移動させることで決定し、空いた窓側には観葉植物等を置き、床にはタイル式のカーペットを敷き詰めてみました。

更に実験として、余っていたカーテンをパラゴンの後ろ、天井、右壁とそれぞれに貼ってみたのですが、音は変わったものの、こちらの印象はそれぞれイマイチで却下。

パラゴンの位置もあちらこちらに動かしてみたものの、こちらは使い勝手との兼ね合いから考えて、結局元の位置へ。

ついでに、プロジェクターでパラゴンの後ろの壁一面に映せる位置にケーブル配線を整え、それを休憩時間に楽しめたのは、望外の喜びではありました。。。私が言うのもどうかとは思いますが、相当楽しいですよ、これ?笑

※もしDVDやBDをご覧になりたい場合は、ママにそうおっしゃってくださいませ。

そして、最後に取り組んだのが、先月も予告したイコライザーを使っての左右の音色合わせ。一番簡単な左右共、周波数帯域を平にすることを目標にしていたので、これによってブーミー対策になると考え、トライ&エラーを繰り返し、これまでで一番合わせることに成功。

ところが!モノラル音源を左右バラバラで鳴らした時、確かにその音色は近くなったのですが、クリアと言えばクリアと言うものの、何とも痩せていてつまらない音。苦笑

周波数特性の波を平ではなく、世に言う3つ山特性にすることが出来ればまた違ったのかもしれませんが、さすがにもうタイム・アップ。

でも、左右の音色の違いはともかく、低音がこんなブーミーでいいのか?しかも、この状態でボリュームを上げたら、何とも雑。。。こんな状態でプレ・オープンして、本当にいいのか?

残された時間も無い中、悩んでいたのですが、ボリュームを上げた時の解決策は簡単でした。その答えは、6月に記載した大阪のSONNY師からいただいたご指導の中に。再掲すると下記ですが、これを忘れていた!

(1)アンプのボリューム設定

①現在、パワーアンプの左右のゲインがフルになっているが、これはオーディオ・マニアがやる初歩的な誤り。

②プリアンプの音質を最大限引き出すためには、先ずプリのヴォリューム位置を12時に合わせ、次にパワーアンプのゲインを実際に普段聴く音量まで上げていき設定する。

③またどんな高級アンプでも左右のヴォリューム位置は音量によって揃わないので、おおもとの整合性はこの時にパワーアンプのゲインで整える。

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思い出した後は、簡単な実験。同じぐらいの音量を【A】プリアンプ12時固定&パワーアンプで音量変化させた場合と、【B】パワーアンプをフルボリュームで固定&プリアンプで音量変化させた場合で聴き比べれば、一聴瞭然。

【A】の方が圧倒的に繊細な音が聴けることがわかり、大満足。

まぁ、これは好みの問題もあるので、【B】の方がお好みの方にはその通りにすればいい、というだけの話。

最後に残った低音のブーミー感については、SONNY師からのお墨付き「外付けのイコライザーは音質を悪くし過ぎるので論外だが、プリアンプMcIntosh C32のイコライザーは大いに使うべし」をいただいたこともあり、プリアンプのイコライザーだけで調整することに。

最終的に上の周波数特性ぐらいにまで持って行くことにしました。。。これでも当初の問題点が完全に消せた訳ではありませんし、ベストとも考えていませんが、それでも何とかそれなりに聴ける音(注)をプレ・オ―プンまでに作れたのではないかと考えています。


ということで、これからも進化し続けるとは思いますが、一粒万倍のパラゴンとそのシステムの奏でる音楽、是非一度聴いてやってみてくださいませ。

【全体のオーディオ機器の紹介はこちら

(注)逆にこのお店の音を最初から聴いておられるお客様の中には低音がスッキリし過ぎたように思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、こうでないと音楽の繊細さは聴き取れないと考えています。。。これは、濃い塩味の料理に慣れた人が繊細な味つけの料理を食べた時、最初は薄味に感じるのと同様。3カ月も経てば慣れるはずですが、はてさて、慣れるまでその音で聴いてくれますかどうか?笑


【追記】オーディオ・マニアの皆様へ。。。この記事の最初や途中に写真を掲載いたしましたパラゴンの取扱説明書や下記のような資料をもしご覧になりたい方がいらっしゃいましたら、ママにそうおっしゃってくださいませ。

但し、古く貴重なものですので、お取り扱いにはくれぐれもご注意願います。

音と珈琲 一粒万倍

大分・竹田のミニトマト農家=私達の家にパラゴンがやってきた!

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